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2022/03/07 16:40



家具工房雉子舎のオンラインショップでは、販売している製品は無垢材で作られています。

無垢のテーブルなどだと、「お手入れとか、ちょっとハードルが高いな」と感じる方でも、取り入れやすい小物やスツール、インテリアを販売しています。

お品物と一緒にお届けしている「クラフトのしおり」。
こちらに書かれている、「日常で気をつけること」と「お手入れ」について、記載されていない内容も合わせて、ご購入前にも見ていただけるように記事にしました。


使っている木材は十分に乾燥させたものを使用していますが、加工された後も「湿度」「温度」に応じて変化します。

季節を通して環境の変化にあわせて変化し、経年で変化していく色合いも魅力の一つ。

手や身体に触れる部分は使うたびに磨かれるので、塗装とは異なる艶が生まれ、多少の傷や染みなども、手入れをしていくことでその物の一部となる。

使い込むほど手に馴染むと言われているその過程には、”使うこと”を重ね、手を入れていく日々の積み重ね。

長年使われた無垢の木のものは、色味や艶、なめらかな表面など、新しいものにはない深みを持っています。



日常で気を付けるといいこと


湿度や温度の急激な変化は割れや変形の原因になります。

エアコンの風やストーブの熱に直接あたらないようにお使いください。


オンラインショップの商品は全てオイル仕上げ。

オイル仕上げのものは水分や熱の影響を受けやすいです。

色味は経年で変化していきますが、直射日光にさらされ続けると色あせや日焼けが生じます。


コースターなどはお使いいただく上で水に濡れたり、飲み物をこぼしたりすることもあると思います。

濡れたままにしておくと染みになるので、水分を拭き取り直射日光のあたらない風通しのいいところで十分に乾かしてください。


ブラックウォルナットやクリは、木の特性上”タンニン”が多いため、スチール缶などの鉄分と反応して黒く変色することがあります。

木の成分などが反応し変色したりするので、アルコールやベンジン、シンナーなどの使用はお控えください。



お手入れ


オイル仕上げ製品の普段のお手入れは、柔らかい布巾で乾拭きする程度で十分です。

何かこぼしてしまったり汚れた場合は、水かぬるま湯でかたく絞った柔らかい布で拭き取ってください。


表面がかさついてきたら、木用の浸透性のオイルワックスオイルを塗ってください。

艶が戻り汚れや染みがつきにくくなります。

食用のオリーブオイルでも代用できますが、乾かない油なので油っぽさが残ります。

亜麻仁油(あまにゆ)や荏胡麻油(えごまあぶら)、紅花油などは乾性油という乾いて固まる油なのでべたつきません。

クルミ油などもおすすめです。


掃除やメンテナンス

水拭きだけでは落とせない汚れがついてしまった時。

その際には三つの対応があります。

①汚れを落とす

②汚れを削る

③そのまま手入れをしながら使う


水だけで落ちない汚れの場合の一つに、油分やたんぱく質を含んだ汚れの場合があります。

そういった場合は、台所用洗剤(中性のもの)ぬるま湯に200 倍程度(1L に対して

5cc ほど)で薄めたものに布巾をつけ、固く絞り、目立つ汚れの箇所を木目に沿って拭きます。

この時に繊維の中に汚れが入っていかないように、ふき取り用の布巾をもう一枚使いながら拭き

ます。

手垢や表面近くの汚れはこちらの方法、ある程度落とすことができます。


①で落ちなかった場合は、木の変色の可能性があります。

日焼けでの退色や、化学反応による変色は、木自体の色が変わってしまっているので、どれだけ拭いても落とせません。

こういった場合は、変色してしまった部分を削る方法があります。

この”削る”ことが出来るのも、無垢の木の長所です。

中は無垢の木なので、表面の汚れた部分を削り取ってしまうことで、きれいな部分を表面にする。

部分的な染みなどであれば、ご自身で落とすことも可能です。

具体的なやり方は、弊社HP内Blogの「無垢コースターのお手入れについて」からどうぞ。


日常生活で使っていれば傷や汚れはついてしまうもの。

直せるものはなおしたり、気になった時にはお手入れをして、それでも残った跡は変化の一部として味わっていただけたら幸いです。

気をつけなければいけないことは多いように思えますが、傷や染みがあっても使えます。

使う方それぞれにあった使い方で、必ずしもこうしなければいけないということは実はなかったり。

もちろん、傷や汚れがのついた表面を削って新品同様にすることも可能なので、

気負いすぎず楽しんでお使いいただきたいと思います。


凹み

ちょっとした凹みは、ご自宅でも簡単に直すことが出来ます。


凹みより大きいサイズの、水に濡らしたキッチンペーパーや布を凹みにかぶせて少し置きます。

木が水分を含んだら、その上からあて布をしてアイロンを当てます。

スチームと同じように、蒸気が発生します。

様子を見ながら、アイロンを何度かかけます。


凹みが目立たなくなったら、水気を十分に乾燥させてからオイルを塗ります。

毛羽立ちが気になるような場合は、320番くらいのやすりを木目に沿ってかけてからオイルを塗ってみて下さい。



手を加えて形を変えながらも使い続けることができるのが無垢材のいいところ。

気になる変色や傷などがありましたら、それぞれの場合に適した対処法があるのでお気軽にお問合せください。


クラフトのしおりには「日常でのご注意」として書いていますが、

日常で使ううえで苦にならない範囲で、ちょっと気をつけてお使いいただけたらより長持ちするはずです。



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